FC2ブログ

【からだの発見】

202103081017220c5.jpg


気功や太極拳をお伝えするなかで、これらは運動療法なので実技は確かに大切なのですが、私は座学にも相当数時間を掛けます。

それは認識の変化こそが、実力を着けるいちばんの近道だと捉えているからです。

それが練習においての「質」というものを形成し、その質をベースにした上での練習「量」がそのまま取り組む本人の功夫(実力)に反映される・・・極めて明快な世界だと言えます。

気功や太極拳の世界においての「発見」とは、練習中に生じる微細な感覚のキャッチ能力を指します。

それは野に出て自然観察をする楽しみや喜びに近くもあり、また野に出なくても、たとえばベランダの観葉植物の水やりでも、ただ習慣として水を注ぐだけでなく(型においては決められた動作を盲目的に繰り返すなどに似ます)葉っぱ一枚一枚の元気のあるなしや、どんな虫が飛来し活動していたか‥など、

そうした発見のプロセスが、気の運行を中心にしたボディーワークにおいてはいちばん身近な自然生命である自身のからだの内側へと関心が向かうのです。

たとえば内功八段錦ないこうはちだんきんの第1の動作を取ったときに、背中のあるポイントの筋肉を緩めることで、内側の皮下組織のスムーズな流れを体感し、体内の水分調整をつかさどる働きと、機能不全に陥れば心理的には精神的不安や怖れにも影響している腎臓の働きにまで影響していることを、

日々、黙々と働いてくれているからだの生命活動を注意深く観察することでその素晴らしさと新鮮な発見の喜びを覚えて参るのが、一連の練習の意義とプロセスの中にあると言えるでしょう。


求めてやまなかった心身の健康という「結果」は、

そうした発見のプロセスを続ける果てに、追い求めずとも実はいつの間にかそばに居てくれたのだという感慨と、そうした心境への認識の変化として自身の内側で静かな革命が起きる世界と呼べるかも知れません。


202005121418066eb.jpg




続きを読む

スポンサーサイト



【内功に取り組む】

202101311156198c1.jpg


漢代(前漢=紀元前206年 - 8年)と後漢=25年 - 220年)の医師であった華侘(かだ)が気功五禽戯(ごきんぎ)を論ずる時、こういう至理名言を話しました:「人体には労働が必要だが、不当使極(極端では不適当)だ。

氣を主導にして動くと、穀気が消化され(脾臓や胃の機能により飲食物から栄養物質を生成、全身に行き渡らせる機能)、血脈が流通し、病気が生まれない。」


人体をパーツごとに分けて掘り下げるというよりは、それぞれの部署は互いに連関、補完し合ってバランス生命を成しているという捉えかたをします。

現代的に端的な表現をするならば、

「内功」とはひとつには人体内部の組織強化の面があり、肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓といった五大内臓器官の調節協調と機能向上をはかるのです。

厳密には五臓六腑の「六腑」である、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦も含みます。

保健医療運動の動線としてはさほど大きな枠を必要とせず、畳一枚のスペースでも事足ります。

関節靭帯に無理な稼働域は求めず、荒々しい息づかいにより呼吸器を傷つけることもない。

また陰陽五行説によると五大内臓器官とメンタルバランスの関係は深く、脳機能も大切ですが、日本においても古来より頭よりも臓腑のなかに心の所在があると捉えているところがありました。

曰く昔から、「腹黒い」とか、「あいつの肚はらが読めない」などと身体表現したのでしょう。

肝臓は怒りであり、心臓は喜びであり、脾臓は考えすぎ、肺は憂い悲しみ、腎臓は怖れや不安といった感じです。


来月2月の教室は立春を迎えたのちZoomにて、上述した内功に取り組む「内功八段錦 ないこうはちだんきん」をご一緒に体験したく思っております。

2月5日(金)と15日(月) 

お時間は 20:30~21:45

言葉にすれば何やら難しく思われるでしょうが(笑)、行う動作はただ8つだけの至ってシンプルなものですので不安なく♪

動作上の要点エッセンスは、しっかりとお伝えいたします。

表面的には静かながら、終了後は全身爽快感に包まれる運動ですので、
日常、何か根を詰めていたり、ご自分のなかに意図してボーッとした空白をつくりたい、仕事終わりのリフレッシュなどにお役立ていただけると思います。

ご参加希望の方は事務局が対応しますので、遠慮なくDMをくださいませ🍃
waco.kazuco@gmail.com

ご参加心よりお待ち申し上げます。


20210131115620568.jpg



【調整とコントロール能力】

20201226162457afb.jpg


先日の講義は、フロー状態を没入感トンネルの入り口として、
日常の感覚とは違う気功状態=その状態に入ったときの調整とコントロール能力について。

根源生命の強さとリトルブレインである腸の動きにも関係する、肛門括約筋とエネルギーの関係性を説いたときにはご参加いただいた方から笑いもいただきましたが(笑)


2020122616245584d.jpg




【 松緊度 しょうきんど 】

20201211141635657.jpg


写真は先日の座学の理解を経ての実技風景です🌱

松緊度とは、初学においては気功養生学の核・コアとも呼べる自律訓練法に相当するもので、

体内組織の細胞呼吸と体内気血の流れとその調整を感得しやすくするためのひとつの手立てと言えます。

「松 しょう」とは“ゆるみ”、「緊 きん」とは“しまり”のこと。

つまり型における各関節の保持力や、ほとんど外目からわからぬほどの筋肉の内部収縮状態を通じて、

緊張とリラックスの度合いを調整しながら、
体液血液の流れとその影響による組織変化を甚だ自覚的に訓練する内容となります。

他には訓練する方それぞれのからだの部分的不具合と、そこから起こってくる反応と関心の向けかた、

丹田から全身を統率、内側から全体を繋げて視るような、
心眼・こころの大局的視点によって得ていく整体性の獲得など、
ひと口には言い尽くせないのですが、行いかたは至ってシンプルなものです。

基本の心得としては、眉間にシワが寄るような緊張性の集中力は導引せずに、雲間を漂うような自由で楽な心持ちで訓練を楽しむ心境が大切です🌈

求める方々にコツはお伝えしますが、与えられたそれぞれの田畑を日々、黙々と耕し、
プロセスのなかで自己達成とその収穫の喜びを得るには、
ひとつところにとどまってこその体内発見を繰り返しながら、自己建設とそのプランニングをひたすら遂行して参るこらえ性というものが要求されます。

ひとつの型を通して、ご自分なりの自然をつかむためのひとつの手立てとも表現できるでしょうか🍃


20201211141637c8f.jpg



【五禽戯ごきんぎ・熊戯ゆうぎ Bear】

The Five Animals Qigong Practice

20201103191520b31.jpg


昨日はリモート稽古で野生動物の身体(神態)状態を表現する気功、五禽戯ごきんぎを指導。

11月7日の立冬を迎えるまで、今の秋の土用期間に合わせて、消化器系を整える効果もある熊戯のエッセンスをお伝えしました🐻

五禽戯も5つの聖獣それぞれが陰陽五行に配当され、木(春・肝臓)‐火(夏・心臓)‐土(脾臓)‐金(秋・肺)‐水(冬・腎臓)☆

私が学ばせていただいた焦国瑞気功の熊戯は、その五行の中でも季節と季節の移り変わりの合間である「土」のエレメントに相当します。

日本的に言いますと五行の中心に座す「土」は、
何かが新しく産み出されるためには何事も詰め込み過ぎるのはよろしくない、「間」が大切といった感覚になるでしょうか。


20201103191523fa2.jpg


熊戯は熊の歩みやその大きな身体全体にまとう重量感の表現、
背中や腰をリラックスすることで背面から立ち上る波動である「蛹動勁ようどうけい」などを養成する型であります🧸

デフォルメされたぬいぐるみのかわいいイメージでは真にせまれない型ですよ(笑)


20201103191522636.jpg