2017/01/31
【 感情と 身体の相関図 Relationship between emotion and body 】
たまたまニュースサイトで拾ったものですが、こちらの内観ボディーワークの立場から見ても確認が取れて、
実に面白い内容でありました。
http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20140124/Rocketnews24_406704.html
このサーモグラフィー的な相関図のわかりやすさ(笑)

要は、常に変化していく感情の、その状態における気血の流れと、
「冷え」との関連性ですよね。
このサイトの記事でも、
個人の深い感知に関わらず、肉体は常に感情の影響を受け続けている、
およそこういった内容が書かれていますが、
感情の状態と、その身体に与える影響というものは、
これは心はどこにあるかと捉えることにもつながることです。
脳機能の統御・・・脳内血液の流れの調整だけにとどまらずに(常にふつふつと湧き起こるマインドのダウンをはかる)、
五臓六腑そのものに半ば意志が在るように捉え、
その気血の流れを調える中医学(中国伝統医学)・・・
鍼灸・漢方・気功などの得意領域でもあります。
日本も江戸の昔までは、
この中医学をベースに独自に臨床発展した「漢方医学」が主流でした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%A2%E6%96%B9%E5%8C%BB%E5%AD%A6
古来より日本人は、腹に心があると捉えていました。
「ハラを読む」 「ハラをさぐる」といった、からだことばが
昔からこの国にはありますね。
これなども臓腑に意志が宿るという捉えかたがあって
産まれている言葉です。
昔の日本人はその精神性だけから導き出したのではない、
実生活における身体の体験知から、言葉を発しておりました。
この こころ だけではない、からだ だけではない、
こころとからだを分離させず、
それらをくくり直した状態を「心身一如」と表現したり、
その発展段階を「神人合一」と表したりしました。
サイト記事を読むに当たり、
古来からのわたしたち先人のその洞察の深さに、
あらためて感じ入るところです。
もうひとつ興味深いのは、
この相関図は、フィンランド人と台湾人のデータから
上がってきているというところです。
身体の感知能力として、
東洋圏も西洋圏も違いはない、ということですね。
私は上記のように、
自分の修めて来た専門領域・・・そのバックボーンから言葉を紡いでおりますが(まぁ、皆さまそれが普通ですよね 笑)、
事実を事実として観る、発しているだけで、
いたずらに物事の優位性を説いているわけではありません。
横浜などで、かつて「気功」だけを前面に出した自身の講座においては、欧米の方の受講者もおりましたし、
人間の身体の見立てというものに、
西洋も東洋もないことは、ここに明記しておきます。


