2018/04/10
『 太極の舞い Taichi dance 』↓
https://www.youtube.com/watch?v=nNXBDrweFi0「太極」とは宇宙空間を意味する言葉です。
“丸・円”という空間のなかに一点という中心が生じたとき、
たとえばそれが太陽系という宇宙空間ならば、
その空間における中心は太陽そのものです。
そしてその中心から放たれたエネルギーが、太陽系のすべての惑星を包み込んで運行しているのです。
一般に伝わっている健康体操に留まらない、
本来の太極拳という武術が、なぜ円を描く動作が多いのか。
(実際に用いるときは俊敏迅速に反応速く、かつ動きはコンパクトで小さいのです)
それはこの“丸・円”という宇宙空間を、
人体という小宇宙に同じと捉えているからです。
ここで人体という宇宙空間の中心がどこに座しているのか・・・
ここから腹奥の「丹田たんでん」、
解剖学的には第2の脳とも言われる“太陽神経叢たいようしんけいそう”への刺激活動が明らかと成って参ります。
物理的には縦長である人体ですが、
中心の「丹田」より放たれる、外部エネルギー体そのものをも包む空間圏内が、
“丸・円”として成立するのです。
「天地人」
天地陰陽の間に存在している、
わたしたちは人という生きものです。
滞りなき水の清らかさを保つこと同様に、
取り組んでいる物事に対して人は、
深く高く、
目指す水準は高クオリティに保っておくと、
先々、思わぬところで言葉にならない妙趣を味わえるものです。
練習者は一見、不動に見える「站椿たんとう」訓練から、筋骨格レベルでの物理安定性を学び、
ひとたび動けば見えない「氣」の動きがボール状に練り立ち現れるまで、
腹奥の丹田のエネルギー律動が、
手先足先・四肢末端まで貫き伝わるように練習するのです。