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【 腰の硬さと膝の痛みの関係性 】

Relationship between waist stiffness and knee pain.

先日の教室では、膝の痛みのセルフ整体をお伝えしました。

整体では痛みのある箇所だけを観ることはまれで、その箇所よりも遠いところに原因(遠因)を探り、なにがその痛みとなって表現されているのかと見立てることが多いです。

ケースバイケースですが、たとえば膝の痛みなどは、腰椎ようついの動きの硬さが影響しているものと見立てます。

わたしたちは身体を捻る動作のときは腰を捻っておりますが、この動きが硬くなると無意識に膝で捻ろうとします。

ところが膝というのはその構造上、捻るようには出来ていないので、“やめちくれ~、おれらそこは専門外だに?”と、膝周辺の筋肉を固めて抵抗を始めます。

そうした抵抗運動・レジスタンスが長く続くと、膝の痛みとなって表現するのです。

また腰の動きは消化器系内臓器官の働きにも影響しますし、がんばりが長く続く方も腰が硬くなっていくものです。

食べ過ぎやストレス過多も膝の痛みに関係するものです。


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The other day in the classroom, I told about self-control of knee pain.

In the case of physical therapy, it is rare to observe only the area where there is pain, and it is often the case to search for the cause far from the area and to observe what is expressed as the pain.

On a case-by-case basis, for example, pain in the knee is observed as affecting the stiffness of the lumbar spine movement.

When you try to twist your body, you are twisting your hips, but if this movement gets hard, you will try to twist it unconsciously with your knees.

However, because the knee is not made to twist because of its structure, "Stop it-we are not specialized in the twisting movement!" And harden the muscles around the knee and start resistance.

If such resistance lasts for a long time, it will be expressed as knee pain.

In addition, the movement of the lower back affects the work of digestive system visceral organs, and those with long-lasting stress become stiffer.

Over-eating and over-stress are also related to knee pain.


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【 環境への適応能力 】

先日の教室では夏の養生・サマーケアのひとつとして、冷え性対応を主に稽古しました。

あくまで整体の見立てですが、気温の変化にからだがうまく適応できていない状態に、その原因を観るところがあります。


人の「体力」というものをどう捉えるかなのですが、
養生の道においては身体能力が優れているとか、運動神経がいいとかはことさら重要ではなく、

暑さ寒さという気温の変化に限らずに、人的環境も含めたあらゆる外的状況に対して、それらの変化を十分に受け入れられる力を「体力」として捉えます。

これまでの生きかたの経験的蓄積から物事に敏感になり過ぎてしまって、
必要以上に自分を守ろう守ろうとする気持ちが高くなってしまうと(敵視)、
こころとからだの動きはその柔軟性をなくしてしまって、
たとえば温度の変化に対して、今までの冷えの感覚をからだの中でうまく解消できない(認められない)ことから、
不調和という状態が生まれるからくりとも成っているものです。

からだとそれに連なるこころへの純粋なアプローチは、そうしたこれまでの経験的蓄積を無意識下に“もう飽きたっ(笑)”と卒業できているところに深みがあり、

ご自分の内に元からある生命の神秘に出会える旅路であるとも言えます。


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整える具体的な箇所としては、からだの温度調節に密接な胸椎 きょうついの動きを良くする整体運動を行います。

夜も眠れぬほどの冷え性の方は肺の機能が低下し、呼吸も浅くなっている傾向にあるので、肩甲骨とそれに連なる胸の閉じ開きをスムーズにする動きも効果的です。

この夏にしっかりと汗を出すことが、次の呼吸器の季節である秋へのからだをつくるのです。

しっかり汗を出すことは、体内の不要な老廃物を排出し、新陳代謝と血液やリンパ液の流れを四肢末端まで活性化するのです。

夜、寝る前の足湯もおすすめです。
もっとも遠いところにある手の血行も良くなりますし、神経も安定してよりリラックスできますよ🍀


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For beautiful life【 美生庵 びせいあん 】

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みなさま、いつもお世話になっております。

長らくこちらの活動名称として参りました「心と体の元気処 VITAL ENERGY BODY WORK」から、
生命エネルギー( VITAL ENERGY )とその活力状態が高まる心身の在りかたという基本コンセプトと稽古内容の紹介及び、ご提供はそのままに、

今後はシンプルに【 美生庵 びせいあん 】と名称を改めて活動して参ります。


意味としては単純に、“美しく生きる方の集まり”と捉えていただいて良いのですが、
これは何もこれから美容業界に全面的に打って出ようという目論見ではなく(笑)、

この天地のはざまで、おそらくは人間だけが持つ感性でありましょう。

「美」というものを外形的、一面的な様式としてだけ捉えるのではなく、

もっと内面的、人の根源的なありかたの充実から始まって、外面的なものに広がるプロセスまでを包括したく思います。

たとえ泥水のなかを這い回るような苦しい状況を生きていようとも、そこからこうべを上げて立ち上がろうとする尊厳の力、
そうした神性を帯びたような人の姿にも、私は「美」を見出します。

そうした「美」の実現のための心の体力、体そのものの体力のベースアップをはかる活動とご理解していただけたら嬉しく思います。

みなさま、今後ともよろしくお願い申し上げます。


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【 提抱式 ていほうしき 】

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「養生禅」基本の様式、その第3の型になります。

前式である第1の垂撑式 すいとうしき、第2の撑按式 とうあんしきから生まれる力量を、さらに発展させた型です。

それ故に、基本の垂撑式 すいとうしきでからだの外部と内部の要求をマスターしておくことが上達の近道となります。

姿勢による骨盤・股関節、大腿部筋肉への負荷量は3つの型の中でも最大となりますが、

その負荷量に比例するように、からだ全体で取り込む空気中のエネルギー量も最大となる型です。


練り込みによっては「空洞忘我」

空間に座すなかで、自分が在って 自分というものが無いような、そんな感覚も稽古のプロセスのなかで訪れるときがあります。

仮借 かしゃくの力は、腕の内側には収縮と膨張のリズム運動を繰り返すゴムボールを抱える感覚で。

ボールには相当の重量を感じ、発散と抑制のバランスのなかで腹前にボールを抱え、引き上げるが如く。

この引き上げる力を「提 てい」と言い、収縮と膨張を繰り返す物体を腕の内に抱え持つ力を「抱 ほう」

2つの力をブレンドした状態を合わせて、「提抱式 ていほうしき」

またはその状態を保持した姿勢によるキーピングスキルを「提抱勢 ていほうせい」と表現します。


稽古においてはいろいろな感覚動員のパターンがありますが、

たとえば腕の内のボールは、ほんの5ミリでも腕の内側の締まりがゆるみ、抑制が効かなければ爆発してしまう物体を抱えているものと身体感覚を設定します。

緊張とリラックス状態を等分にし、非日常の中で冷静さを保つ訓練にも転換出来るわけです。

わかりやすく言えば、

恐怖を感じて過緊張で身動き取れない状態ではなく、

恐怖を感じていても動くことができる心と体の状態と言えば現実的でありましょうか。


The amount of load on the pelvis and hip due to posture is the largest among the three types, but in proportion to the amount of load, the amount of energy in the air taken in the entire body is also the maximum.

As I sit in the space, there are times when such strange sensations that I do not exist to be present also come in the process of teaching.

Have a sense of holding a rubber ball that repeats the rhythmic movements of contraction and expansion on the inside of the arm.

It feels like the weight of the ball is considerable, and it is like holding the ball in front of you in a balance of divergence and restraint, and pulling it up.

There are various patterns of sense mobilization, for example, the ball inside the arm is set to the physical sensation with the one that holds the object that will loosen the tightness inside the arm even if it is only 5 mm and it will explode if the suppression does not work  To do.

It can be converted into training to keep tension and relaxation in equal proportions and keep calm in extraordinary situations.

To put it plainly, it may be realistic to say that the state of mind and body that can move even if you feel fear instead of feeling overwhelmed and unable to move.


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【 みな光のなか 】

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昨日は目指すコンセプトが共通しているところから実現した、東京の心理セラピストである kee さんのハート部とのコラボでした。

「たましいの呼吸」https://ameblo.jp/aroham/


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信州自然のエスコートと舞台装置が、何かしらそのお心と体の深いところに落ちたなら素晴らしいことでありますね。


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次回は6月24日(月) 残席1名です🍀

都市型のタイムスケジュールを普段、忙しく過ごしてらっしゃる方にこそ、ぜひ参加してほしいハートが喜ぶ企画です。

お問い合わせくださいませ。


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【 撑按式 とうあんしき 】

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「養生禅」基本第2の型になります。

前式である第1の垂撑式 すいとうしきから生まれる力量を発展させた型となります。

それ故に、基本の垂撑式 すいとうしきでからだの外部と内部の要求をマスターしておくことが上達の近道となります。

芸事も仕事も基本が大事であるとは良く言われることですが、
高級に見える段階も全て基本の積み上げであり、あとは発展応用の姿であると心得ますと、いつでも基本に立ち返ることの大切さを忘れることはないでしょう。


Both hands spread and press.

直訳すれば、“両手が広がって押す”という意味となりますが、

前式である垂撑式 すいとうしきで養成したからだ奥のインナーパワーの萌芽により両手が自ずと広がり、
なおかつ両手のひらで押さえる力・・・この状態をたった一文字で表現した「按 あん」という状態が生じます。

養生禅と気功太極拳の身体感覚の発揮にはいろいろなケースを動員しますが、この第2の型で私が良く稽古する方にナビゲートするのは、

全身まさに温水に浸かっており、その水圧のなかで両手のひらには浮力を持って浮き上がってくるボールが常に当たっており、強すぎず弱すぎずの力加減で押さえる力・・・「按 あん」の状態で姿勢を保ち続ける稽古となります。

こうした状況を創り出し、そこから生じる力を仮に借りてくる力・・・「仮借力 かしゃくのちから」と言います。

またこうした状況を創る心身の状態は、よく想起される頭に想い描くようなイメージトレーニングではなく、
稽古する方が実際にその質感を知っているであろうリアルな感覚を動員します。

例えばわたしたちは、普段、家事での炊事や洗濯、風呂でのリラックス、水泳などを通じて水の質感はよく知っておりますよね。

水は流れも生じ、また浮力があります。
そうした私たちが良く知っている質感の導入をはかるのです。
そうすることで、ただボーッと形だけを真似した空気椅子に座って足腰を鍛えるだけでない、
なんとも言葉には表現しがたい感覚世界の扉が、稽古の質を深めることによって開かれてゆくのです。

またこの「按 あん」の状態と、首の第1頚椎 C1 アトラスとの関係は私の体験上とても密接であり、
姿勢をキープしながら両手のひらを押さえれば押さえるほど、アトラスとその上の頭骨の間の詰まりが取れ、首が伸びやかに開かれていく解放感があります。

アトラスの詰まりは頭痛持ちともまた密接であり、
この養生禅を稽古することによって、長らく頭痛に悩んでいた方がいつの間にか快方へと向かったケースを、私は多く知っております。


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I'll mobilize various cases for the physical sensation of Standing Zen and Qigong Tai Chi, but in this second type I navigate to those who practice, because the whole body is immersed in warm water, Under water pressure, floating balls float up under both palms at all times, and it is a practice that keeps the posture in the state that it is not too strong and too weak.

We create such a situation and call it the power to temporarily borrow the power arising from it.

In addition, the physical and mental state that creates such a situation is not an image training that reminds the mind of being recalled, but mobilizes a realistic sense that the practitioner will actually know the texture.

For example, we usually know the texture of water through cooking, laundry, relaxing in the bath, swimming etc.

By mobilizing such a sense, the door of the sense world, which is hard to express in words, is not only able to sit in an air chair that imitates only the shape and imitates its shape simply by deepening the quality of the practice It will be opened.

In addition, the relationship between the state where I hold the ball under both palms and the first cervical spine C1 atlas of the neck is very close in my experience, and the more you hold the palm while holding a certain posture, the more the Atlas The clogs on the upper side of the skull are removed, and the neck is stretched and opened.

The blockage of Atlas, which is the first cervical spine, is also closely related to headaches, and I know a lot of cases where those who suffered from headaches for a long time turned to pleasure by practicing this Standing Zen habit.