2021/01/31
【内功に取り組む】

漢代(前漢=紀元前206年 - 8年)と後漢=25年 - 220年)の医師であった華侘(かだ)が気功五禽戯(ごきんぎ)を論ずる時、こういう至理名言を話しました:「人体には労働が必要だが、不当使極(極端では不適当)だ。
氣を主導にして動くと、穀気が消化され(脾臓や胃の機能により飲食物から栄養物質を生成、全身に行き渡らせる機能)、血脈が流通し、病気が生まれない。」
人体をパーツごとに分けて掘り下げるというよりは、それぞれの部署は互いに連関、補完し合ってバランス生命を成しているという捉えかたをします。
現代的に端的な表現をするならば、
「内功」とはひとつには人体内部の組織強化の面があり、肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓といった五大内臓器官の調節協調と機能向上をはかるのです。
厳密には五臓六腑の「六腑」である、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦も含みます。
保健医療運動の動線としてはさほど大きな枠を必要とせず、畳一枚のスペースでも事足ります。
関節靭帯に無理な稼働域は求めず、荒々しい息づかいにより呼吸器を傷つけることもない。
また陰陽五行説によると五大内臓器官とメンタルバランスの関係は深く、脳機能も大切ですが、日本においても古来より頭よりも臓腑のなかに心の所在があると捉えているところがありました。
曰く昔から、「腹黒い」とか、「あいつの肚はらが読めない」などと身体表現したのでしょう。
肝臓は怒りであり、心臓は喜びであり、脾臓は考えすぎ、肺は憂い悲しみ、腎臓は怖れや不安といった感じです。
来月2月の教室は立春を迎えたのちZoomにて、上述した内功に取り組む「内功八段錦 ないこうはちだんきん」をご一緒に体験したく思っております。
2月5日(金)と15日(月)
お時間は 20:30~21:45
言葉にすれば何やら難しく思われるでしょうが(笑)、行う動作はただ8つだけの至ってシンプルなものですので不安なく♪
動作上の要点エッセンスは、しっかりとお伝えいたします。
表面的には静かながら、終了後は全身爽快感に包まれる運動ですので、
日常、何か根を詰めていたり、ご自分のなかに意図してボーッとした空白をつくりたい、仕事終わりのリフレッシュなどにお役立ていただけると思います。
ご参加希望の方は事務局が対応しますので、遠慮なくDMをくださいませ🍃
waco.kazuco@gmail.com
ご参加心よりお待ち申し上げます。
