2023/06/19
【ただひたすらに Just stand.】

前のめりでも 後ろに退がるでもなく、
そこに安定して居続けられる強さというものがあります。
禅では「只管打坐 しかんたざ」
ただひたすらに坐るという行いがありますが、
気功養生の世界では站樁 たんとう と言う、
ただひたすらに立つというシンプルな取り組みを重視します。
1日の練習時間をどのように取り、
また何年取り組んできたかなど、
ある程度時間をかけねば、
身体と心の深層の部分で目覚めて来ない質の訓練ではありますが、
ひとつには周りがどうであれ、
まずは骨盤を整え自分の中心感覚を錬成し、
内圧と外圧のバランスを自覚して、
気血の強弱、その調整を学ぶことが気功養生の術であるとも言えるのです☯️
外はそぼふる雨が降り、
静かな雨音と穏やかな時間のなかで、
今日の練習の成果は着実に、それぞれのからだの内に宿ることでありましょう。

白い扉ばかりを描き続けたハンマースホイの絵画のような、
旧制松本高校の雨静かな廊下。
教室での気功の実技と講義の前に、なんとなく気になって撮ってみました。