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映画【 パフューム 】

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久しぶりに観たくなって2度目の観賞です。
公開時に話題となった画面から強烈に匂い立つのはもちろんですが、昔から個人的にかなり惹かれるフランス革命前の、18世紀パリの様子がとてもリアルに再現されているのではないでしょうか。
公開処刑のシーンふくめて、漫画「イノサン」もその描写に強く影響を受けているものと思います。

仏教で捉えるところの六根・六境・六識に照らし合わせると、生来、犬並みに臭覚が鋭いのに自身は体臭というものがない主人公を人外の者として見立てて観ると、
主人公の生成からラストシーンの消滅までのプロセスをとても興味深いものとして観ることが出来て、この作品の脚本の深さに脱帽します。

人間なら山の天辺で無の世界に抱かれて悟りの境地で満足してしまうのでしょうが、オレという存在装置はそうじゃねえと(笑)、山を降りていくシーンがひじょうに象徴的に感じます。

ダスティン・ホフマン演じる調香師のマスターとの掛け合いがいいですね。
職人世界の師と弟子のやりとりとか、とても好きです🍷♪



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