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【 夏の養生 】

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昨日、私たち人と、この天地は「夏至 げし」を迎えましたね。

夏至という日は昼ひなかが最も長くて、太陽の角度が最も高いところにありますが、
1年じゅうで天気が最も暑い日というわけでもありません。
夏の盛りはこれから、日に日に増して参ります(笑)

そこで「養生=命の根源をとらえて自身の内に養うこと」が大切となるのですが・・・ 古代中国の古い医学書で 『 素問・四気調神大論 』というものがあります。

これはまぁ要するに、
それぞれの四季の過ごし方を説いたものですが、


☯「四気」とはわたしたちの体内のエネルギーの動向も含んだ自然界の「氣」の四大運動である 「昇・開・降・合 しょう・かい・こう・ごう」の状態を指す言葉です。


◎昇(しょう) ⇧⇧ 上昇エネルギー。

季節に相当するは「春」、一日の「気」の流れでは朝、
心理に相当するは「怒り」

◎開(かい) ⇦ ⇨ 中心から広がりゆく開放的なエネルギー。
季節に相当するは「夏」、一日の「気」の流れでは昼、
心理に相当するは「喜び」

◎降(こう) ⇩⇩ 下降するエネルギー。
季節に相当するは「秋」、一日の「気」の流れでは夕暮れ、
心理に相当するは「愁い うれい、悲しみ」

◎合(ごう) ⇨ ⇦ 中心へと収束、合わさっていくエネルギー。
季節に相当するは「冬」、一日の「気」の流れでは夜、

心理に相当するは「恐れ、不安」


☯「調神 ちょうしん」 「神」とは中医学においては主に大脳の機能を指しますが、
わかりやすく「精神」を調えると解釈してください。
その『 素問・四気調神大論 』に寄りますと、

「志を怒らせることなく、精神を優れたものにし、
気を疎通させ、もし愛が外にあれば、
これは夏の気の需要であり、養生の長い道である」と。

つまり、夏季になると、
精神を清くし、「気」を調和し、愉快で楽しく、
わたしたちの度量キャパシティは広々としながら元気いっぱいであり、
万物の生長が日の光りを必要とするように、
外部の物事に対して強い興味を示すようになり、
楽観的で外向的な性格を育み、
身体の内側の「気」が健全に通るようにつとめるわけです。

また蒸し暑い夏に対しての精神調整としては、
「根を詰めることなく、バランス良く休むことに気を配り、心を静め、
常に氷と雪が心にあるように、暑くても吾の心から少なくし、
熱くなって、さらに熱が生じるようであってはならない」とあり、
夏における養生としてのわたしたちの精神の保養を説いています。

わかりやすくと、私の拙い表現と意訳も加えておりますが、
いずれにしても、いろいろ気にして縮こまりがちな心と体を伸びやかにして🌱、健全に暮らして参りましょうということですね🔆


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