『 インナーマッスル と 呼吸力 』  

江の島 (6)

 
東洋武術上、
余計なアウターマッスル…
二の腕や厚い大胸筋の張りなどを落とし、

プランとしては、
特に各関節周辺組織の締め上げ……
インナーマッスルと呼吸力による
統合をはかります。

 

私も今年で46歳。
一般格闘技の年齢としては、
ぼろぼろの状態のはずですが、
 
30年来の練り上げで
武技のパフォーマンスを
キープしております。
 

キープどころか、
訓練の質的転換を図って、
さらに高まっていくのが本来の武術です。
 

 
年若い頃は「北斗の拳」のような
ヘラクレスのような筋肉にあこがれ(笑)、
器具によるトレーニングも重ねて参りましたが、

東洋武術上、
たとえば中国拳法などの、

瞬間に全身をまとめあげる
「発勁 はっけい」動作においては、

筋肉で固めたヨロイは
かえって邪魔になることに気づきました。

 

目に見えて明らかな力を手放すことは、
けっこう勇気がいるものです。

 

昔はこのインナーマッスルの力を
信じられなかった。

 

良いエピソードがあります。

 
私は以前、
保険会社が事業展開している
介護施設で働いておりましたが、
そこはターミナル(看取り)も受け付けている施設でした。

 
必ず経験する別れを
目の前でずいぶんと見せていただきましたが、

ある夜のこと、
ひとりの入居者の方の急変に
立ち会わせていただきました。

酸素マスクが外れぬよう、
本人のお顔口元に手を当てておりましたが、

「苦しい…苦しい・・・」と
マスクを外そうと、
必死に私の前腕を握りしめました。

 

私の前腕は、
お会いした方で直接その腕を触れた方からは
相当びっくりされますが、
テーブルの角にガンガン当てても
大丈夫なほど堅固なものです。

 
その私の腕に、
90近くにもなる枯れ枝のような老人が、
腕に跡が残るくらいの力で握りしめました。

無意識による必死の力は、
インナーマッスルと呼吸力を
まとめあげたものでした。
 
いわゆる火事場の馬鹿力
みたいなものです。
 


殺法と活法は表裏一体。

本質を失わぬよう、
拳技はしっかりと磨いてこそ、

人生上の活きた力へと
転化して参ります。

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プロフィール

9512taitao

Author:9512taitao
〔 山下俊行 〕

1969年生まれ。

【 Vital Energy Body Work 山下道場 】代表


Vital Energy Body Workとは、
ヨーガ・気功・武術・整体手技などを研究・実践、整理を重ね、
 
とかくバラバラになりがちな現代人の

こころ と からだ がより良く寄り添うような、

身体と心の在りかたセッションです。



からだ の軽快な状態をもって こころ の状態が導かれていく


セッションの比重としては、
中国気功養生の緻密な内観(観察と集中)をベースに、
身体操作・ヨーガや症例に応じた各種整体運動・現代型ストレッチなどをとりいれたセッション内容となります。

 
一般に広く行われているリラクゼーション主体の癒やし効果だけではなく、


循環機能するための、ゆるみとしまりのバランス良い関係

「内から溢れるしなやかな強さ…生命根源の力が高まっていく」


そんな状態をセッションでは当面、目指しますが、
プロセスのなかでいずれはそんな目的も自然に忘れて、
楽になれば良いと捉えております。


現代は特に、

“あたま”が賢くなることよりも先に、
 
“からだ”が賢くなることが大切なことと感じています。

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