『 身体あってこそ 』

 
吾の大患(たいかん)有る所以は、
 
吾が身 有るが為なり、

 
吾が身が無きに及びては、
 
吾 何の患(わずらい)有らん。

 
故に身を以て天下と為すことを貴ぶ者は、

すなわち天下を寄すべし、

身を以て天下と為すことを愛する者は、

乃ち天下を託す(たくす)べし。 
 
(老子、第十三章)

 

 
要約文(少し私なりの表現を加えてます):

私に大きな悩み事や心配事があるのも、
大きな病気があるのも、
身体があるからである。

 
もしこの身体というものが存在しなければ、
私は悩みをかかえ、心配にふけり、
また病気になることもないだろう。
 
 
しかし、この世の渡り船・・・
この身体が存在する以上は、
わたしたちは大切にしなければならない。

 

この身体というものは天下の縮図、
宇宙の縮図であり、

 
 
天下というものは、
この宇宙というものは、
この身体の拡大図のようなものである。

 

ゆえに自分の身体を
天下のように大切に扱う者に、
天下のことを預けることができる。

 

これは天意に添うこと 
 
自然に添うことである。

 

自分の身体を天下のように愛する者に、
 
天下のことを任せることができる。

 

「天に通ずる」とは、
 
正に このことである。


落雷①


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
人たる者の「魂 たましい」の練度は、
肉体の練度・・・
 
神なるものの大いなる仕掛けによって
与えられたる

 
「自身」と向き合い続けた
 
深さと高みを通じてこそ。

 

どんな想いがあっても、
何かを成し得るには、一にも二にも体力・・・
 
その身体の内圧から ほとばしるような、
にじみ出るような「体の力」あってこそです。

 

 
体が資本とは昔から良く言ったものであり、
また現実、体調が不安定であれば、
物事を押し進めていくことは困難なのが、
 
この現実世界です。

 

健全な心身がなければ、
家庭、会社、個人の仕事から
政治などの社会に対する責任など、
いろいろなことに支障が生ずるのは、
 
わたしたちのこの心身の状態いかんです。

 

「ゆえに身を以て身を観る、
 
家を以て家を観る、
 
郷を以て郷を観る、
 
国を以て国を観る、
 
天下を以て天下を観る」

 

この身体を治めることも、
 
国を治めることも、
 
その根本原理としての「道」はひとつです。

 

それゆえに、良き養生につとめれば、
人はそれぞれの資質・気質本能に応じて、
 
良き妻、良き夫、良き親、良き社員、
良き経営者、良き政治家にも成れる可能性があるのです。

 

ならば、
この身なるものをどう修めれば良いのか・・・

老子はひたすら
「修身 しゅうしん」というものを説きました。

 
 
これは現代でいうところの道徳的説教ではなく、
この身体というもののメンテナンスやケアをし続ける、
たいへん地味~な作業のことです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/老子

 

「老子」で取り上げられている内容は、
 
日常生活習慣、人間関係、処世術、
仕事のありかた、政治、経済、社会のありかた、
精神の調え、欲望のコントロール、
呼吸法、気の循環など、

ありとあらゆる内容が
多岐に渡り取り上げられているようですが、
 
そのすべてが先の「修身 しゅうしん」というものの
一環として位置付けられています。

 

 
そしてこの一つの
 
〝修身〟という「道 TAO」

 

これは何に則って説かれているかと言うと、
それは「天地自然」です。

 

時代による価値観は変われど、
 
「本質」・・・天地自然の法則は変わらないということです。

 
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


馬歩站樁③


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プロフィール

9512taitao

Author:9512taitao
〔 山下俊行 〕

1969年生まれ。

【 Vital Energy Body Work 山下道場 】代表


Vital Energy Body Workとは、
ヨーガ・気功・武術・整体手技などを研究・実践、整理を重ね、
 
とかくバラバラになりがちな現代人の

こころ と からだ がより良く寄り添うような、

身体と心の在りかたセッションです。



からだ の軽快な状態をもって こころ の状態が導かれていく


セッションの比重としては、
中国気功養生の緻密な内観(観察と集中)をベースに、
身体操作・ヨーガや症例に応じた各種整体運動・現代型ストレッチなどをとりいれたセッション内容となります。

 
一般に広く行われているリラクゼーション主体の癒やし効果だけではなく、


循環機能するための、ゆるみとしまりのバランス良い関係

「内から溢れるしなやかな強さ…生命根源の力が高まっていく」


そんな状態をセッションでは当面、目指しますが、
プロセスのなかでいずれはそんな目的も自然に忘れて、
楽になれば良いと捉えております。


現代は特に、

“あたま”が賢くなることよりも先に、
 
“からだ”が賢くなることが大切なことと感じています。

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