『 鬆肩墜肘 しょうけんついちゅう 』


☯姿勢要領
 

中国武術や気功の世界には、

あまり多くを語ることなく、

 
慣れ親しんで参りますと
 
その文字を想起するだけで、

からだの感覚を呼び起こす言葉が
豊富にあります。

 

 
肩と肘の状態に対する姿勢要領で、

 
「鬆肩墜肘 しょうけんついちゅう」と
 
 
いうものがあります。

 

 
太極拳における
「沈肩墜肘 ちんけんついちゅう」と
 
姿勢要領としては同じでありますが、
 
 
私個人としては「沈 しずめる」とするよりも、
 
 
「鬆 しょう。ゆるめる」とした方が、
 
 
肩周りを ゆるめる意味においては
こちらの表現の方が好きです。
 

 

ストレスフルな緊張した
からだの状態に特に顕著ですが、

肩ひじ上がった状態が長く続きますと、

こころもイライラそわそわ、

呼吸も浅くなり、

そしてあたまにも
血がのぼりやすくなるものです。

 

 
☯「鬆肩墜肘 しょうけんついちゅう」

 
肩周りをゆるめ、
 
肘先を垂らしますと、

 
自ずと上がりがちな気血が下がり、
 
 
 
下腹・・肚(はら)に気血が集まり、

どーんとした心身の安定感が増す

知恵の言葉です。

 

 
よく「肩の力を抜いてっ」と言われますが、

そうは言っても力抜きというのは
意識の力が熟練しない限りは、
なかなかに難しいものです。

 

 
実際には、胸の張りをゆるめて

鎖骨の部分を下にさげるような感じで行うと、

結果、

余計な力が抜けたようになります。

 

これは写真のように一見、
腕を上げた状態であっても、

その姿勢の内部への要求は同じです。


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神社仏閣、庭園、室内レイアウトの
黄金比などもみなそうですが、

 
正しい姿勢とは、

正しくエネルギーが活性化して回り出す
 
「形」のことを指します。

 

本来の「形・型」とは、

エネルギーが無理なく発生し、
 
正常に作用する「装置」のことです。

 

 
写真一枚目で演ずる型は
 
站樁(たんとう)から発生した
 
身体のなかのエネルギー「内動」を、
 
 
緻密な動作要求で導く
 
「気功太極十五勢」 
 

☯分雲捧月

雲かきわけて 月を捧げもつ

 

 
中国武術や気功の世界には、

「猛虎」や「降龍」など、
 
こういったオーバーにも取れる言葉も
またたくさんありますが(笑)、

 
随意筋と不随意筋・・・
 

◎随意筋(ずいいきん)
意志によって動かすことのできる筋肉。
 
◎不随意筋(ふずいいきん)
自分の意志によって動かすことができない筋肉。
主に自律神経の支配を受ける。

 

本気で月を捧げもつような
感覚を動員することで、

 
 
自分ではコントロールしにくい
この不随意筋をも

深層レベルで訓練するための知恵でもあります。

 
 
またこのイメージによる体感覚の動員力を
 
「意感 いかん」と申します。

 
ん~・・・いかんともしがたい(笑)


江の島 (5)

 
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プロフィール

9512taitao

Author:9512taitao
〔 山下俊行 〕

1969年生まれ。

【 Vital Energy Body Work 山下道場 】代表


Vital Energy Body Workとは、
ヨーガ・気功・武術・整体手技などを研究・実践、整理を重ね、
 
とかくバラバラになりがちな現代人の

こころ と からだ がより良く寄り添うような、

身体と心の在りかたセッションです。



からだ の軽快な状態をもって こころ の状態が導かれていく


セッションの比重としては、
中国気功養生の緻密な内観(観察と集中)をベースに、
身体操作・ヨーガや症例に応じた各種整体運動・現代型ストレッチなどをとりいれたセッション内容となります。

 
一般に広く行われているリラクゼーション主体の癒やし効果だけではなく、


循環機能するための、ゆるみとしまりのバランス良い関係

「内から溢れるしなやかな強さ…生命根源の力が高まっていく」


そんな状態をセッションでは当面、目指しますが、
プロセスのなかでいずれはそんな目的も自然に忘れて、
楽になれば良いと捉えております。


現代は特に、

“あたま”が賢くなることよりも先に、
 
“からだ”が賢くなることが大切なことと感じています。

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