『 悟りとは 』



向上心の強い方ほど「悟りたい」と良く言われます。

以前、私がヨーガだけを教えていた教室においても、「悟りたいんです」と言って、
入門される方がいらっしゃいました。

私も今思えば、どちらかといえば大変な半生でしたから(笑)、
「早く悟って、この世の中と早くおさらばしたいっ、長生きなんかしたくない」
年若い時はそんな不遜な考えかた(笑)でありました。


「目的」 と 「手段」は違うように、

「悟り」もまた、それを「目的」にするものではありません。


以前、『 事足るを知る 』という記事において、

〝わたしたちは今まで、足し算ばかりで 生きて来ました。

それはほんとうに辿り着きたい豊かさの追求、
人間の進化・発展の姿であったでしょうか?

むしろ感性的には退化してはいないでしょうか〟

そして、

〝これからは引き算〟だと。


「悟り」もまた、そうした心と身体の作業・・・引き算の 「結果」、

「結果っ」(笑)、たなぼた的に「腑に落ちていく」もので、

そうしたときに〝あぁ・・・〟と、先のような 「 事足るを知る 」 境地が立ち現れたりするものです。

そしてそれはひとつの「悟った」ことで終わりではなく、

いくつもそういった境地を折り重ねるようにして、沈殿物が底に落ちてクリアと成っていく水のような姿勢・・・その在りかたを「覚者」といいます。


「悟り」とは、

言わば無駄な(無理な)動き、無駄な(無理な)考えかた、

それらひとつひとつを無くしていくなかで浮き上っていく生成過程とも呼べるものです。

余計なものを削ぎ落としていくことで 浮き上がり、観えてくる大切なもの。


わたしたち自身のなかにある原初生命の感覚に立ち返るであるとか、 

からだの声をつぶさに聴くこともそう、


「悟り」とは、「引き算の結果」であり「目的」ではない・・・そう私は心得るのです。

下津の浜③

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

9512taitao

Author:9512taitao
〔 山下俊行 〕

1969年生まれ。

【 Vital Energy Body Work 山下道場 】代表


Vital Energy Body Workとは、
ヨーガ・気功・武術・整体手技などを研究・実践、整理を重ね、
 
とかくバラバラになりがちな現代人の

こころ と からだ がより良く寄り添うような、

身体と心の在りかたセッションです。



からだ の軽快な状態をもって こころ の状態が導かれていく


セッションの比重としては、
中国気功養生の緻密な内観(観察と集中)をベースに、
身体操作・ヨーガや症例に応じた各種整体運動・現代型ストレッチなどをとりいれたセッション内容となります。

 
一般に広く行われているリラクゼーション主体の癒やし効果だけではなく、


循環機能するための、ゆるみとしまりのバランス良い関係

「内から溢れるしなやかな強さ…生命根源の力が高まっていく」


そんな状態をセッションでは当面、目指しますが、
プロセスのなかでいずれはそんな目的も自然に忘れて、
楽になれば良いと捉えております。


現代は特に、

“あたま”が賢くなることよりも先に、
 
“からだ”が賢くなることが大切なことと感じています。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR