2018/06/09
【 攅拳伸臂増気力 さんけんしんひ ぞうきりょく 】
拳を握り、腕を張り出すと気力が充実するGrasping the fist and hanging out the arm strengthens your energy.

"Eight-section Brocade Exercise"
「 内功八段錦 ないこうはちだんきん 」第七の型
型のなかでいくつか要求されるポイントを、知識だけならネットでも説明できますが、
両腕の争力(互いに引き合い拮抗する力・夫婦手 めおとて)によって丸い張りが形成され、
これが全身にオーラ体ふくめた球体のひろがり感覚をもたらし、
同時に
足は親指 手は小指
手の内(小指の握り)を軽く締めることによって(経絡けいらくの流れとも関係ありますが、その力は強すぎても弱すぎてもいけない)、
センター・へそ奥丹田への氣血エネルギーの集中を促すように、自身の感覚を導いてみる。
The point is to force the right and left arms while drawing in with each other.
この感覚の導引と、
まるで馬にまたがったような「騎馬勢 きばせい 」による下半身の充実が一体となって
「増気力 ぞうきりょく 気力が増す」を体現できるように成り、
本人の練習量の度合いによって(功夫Kung‐fu)、
心身の壮快・充実感、大自然との一体感を瞬時に得やすくなるのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ネットでたやすく知識を得ることや、直接レクチャーにおいても、
手法・技術は講習会などで学ぶことは出来ます。
しかしながらそれら心身の技術を自身の血肉とし、真に身に着けたと言えるかどうかは、
練習者自らのたゆまぬ継続的な努力が必要となります。
仕事ぶりふくめた人生観そのものにも通ずることですが、
ただ受動的に教えられることを待っているのではなく、
能動的に自ら積極性を発揮しながら、練習者本人の試行錯誤や努力なしには、
物事の成功や、自分のなかの達成感を得ることは遠くかなわないことでありましょう。
多く関わるなかで、人の成長プロセスはさまざまでありますが、
少し武術的な話しをすれば、
護身術は武道・格闘競技とは違って、けして勝ちにいく必要はありませんが、
負けることは自身の〝死〟を前提とします。
なぜそれを学んだり、取り組みにかかるのか、
漠然としたままにせず、ある程度自分のなかで〝明らか〟にすることは、
自身の生きて参るエネルギーの方向性とその質を決める羅針盤となります。
〝負ける〟ということはどういうことであるのか、
大きな生命としての流れの〝死〟というものはどういう「状態」であるのか、
私も自分なりに感じ考えるところであります。
勝ちにいく必要はありませんが(外圧)、〝負けたくはない(内圧)〟ものです。
☯ Vital Energy Body Work 山下道場
https://vital-energy.themedia.jp/

スポンサーサイト
コメント