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【〝接触〟に対する反応訓練 】

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“突発的に見える”どのような事件・事故も、潜在的条件がいくつも重なって、はじめて目に見える形となって現れるものですね。

現代人の情報判断は7割方、多くは視覚から得ている面が強いですし、それ故に中身よりも先に“見た目が大事”と言うのは、社会的一定評価を得る上では中身の素晴らしさをどんなに叫んでも、現実的に多くの方が味わうところでありましょう。

メディアの絶えず視覚に訴える手法も、催眠状態へと知らず導かれる大きな影響力なのですが、
潜在的条件がいくつも重なって起こる原因よりも、“結果”だけが象徴的に目に映るので、こんなことが世の中にあるなんて「信じられない、とんでもない事態」に見えるわけです。


日本は他の国に比べると比較的、安全とは言われています。
しかしながら、潜在的に突発的に起こる暴力や事故に対して、皆、無縁だとは言えないところはありましょう。

またそうした高まる危機感が、昨今、問題視されているあおり運転などの社会的反響の大きさにも現れているような気がします。


普通に暮らしていれば日本人は守られ過ぎていて、特に今は路上で起きる喧嘩の経験をすることなく、比較的ふだんは暴力を受けることのない環境に生きていける方がほとんどです。

自分の安全圏を侵され、“接触”を受けることに慣れていないですし、また“接触”を受けたときに、野生動物がその身を守るように、
自然に適切に反応して身の安全をはかる能力が、そのレスポンスの遅さと共に育っていないところがあります。


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目の前で今起こっている異常事態に頭は真っ白になり、恐怖に縛られて車の窓を閉めることも出来ずにただ一方的に殴られる・・・またそれ以上の命を落とすような最悪な状況だけは避けたいところではあります。

訓練では、よくある“こうされたらこうさばく”技テクニックを覚える以前に、

“接触”を受けたときに、緊張状態よりもリラックス状態を保つキーピングスキルを養うことが大切となってきます。

あくまで訓練でありますから練習者は焦らずに、
“接触”を受けたときに精神的にも肉体的にも自分のなかにどのような反応が今起きて、また迎え入れているのか、
ワークのなかでの自分自身への入念なチェック状態が、こうした訓練の重要な点と成って参ります。


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